庭遊び研究家の新田健太郎です。
今日は私が、なぜ『庭遊び』に目覚めたのか、について書いてみようと思います。
あれは自分がまだ小学校3年生ぐらいの時(1989年頃)。
夏になると仲のよい友達家族とよくキャンプに出掛けていました。
大自然の中、友達とあちこち冒険するのが大好きだったなぁ。
カーキャリアに、BMXという小さな自転車を縛り付け、現地であっちこっち走り回ったり。(その時ころんでつけた傷が今でも肘に残ってたりします)
しかし中学に上がる頃になるとほとんどキャンプに行くこともなくなり、代わりにスキー漬けの毎日を送りました。
冬はほぼ毎週山に連れて行ってもらっていたと思います。
そのままモーグルスキーという種目にはまり、スキーをするため北海道の大学へ進学し、なんと26歳まで現役を続けました。
(今ちょうどピョンチャンオリンピックをやってますが、そこに出場している西選手、遠藤選手とは、昔一緒に練習をした間柄)
引退後、家業を継ぐため修行に出た先で初めて世間というものにもまれます。
スキーとは違う大変さに悔し涙を流した数年間。しかし上司に恵まれ成長を実感できた日々でした。
結婚したのもちょうどこのころ。
数年後には子供も生まれ、一家の大黒柱として仕事に打ち込む毎日でした。
修業期間を経て実家に戻ったあとは、さらに仕事漬けの毎日。
実家のサッシ屋では、サッシの仕事以外にもエクステリア(カーポートやウッドデッキ、アルミフェンスなど)の工事もしていました。こうした工事物件は二つ下の弟が工事をしてくれています。私が言うのも変ですが、まぁ腕のいいこと。
気づけば実家の仕事の半分以上がエクステリアの仕事という状況になっていました。
振り返ると中学にあがる頃からここまで、アウトドアとは無縁の生活を送ってきました。むしろインドア派なところもあったぐらいです。
しかし子供も小学校にあがる頃、父親としての威厳を見せたかったのか??無性に家族でキャンプに行きたいと思うようになりました。
思い切ってテントやキャンプ道具を買いそろえ、『練習』といって一人で近くのキャンプ場へ行ってテントを張りました。
苦労して、初めて自分で建てたテント。その中に入った瞬間・・・
あのテント独特のにおい・・・
30年前、家族でよく行ったキャンプで使っていたテントと同じ匂い。
その瞬間、当時の思い出が一気にフラッシュバック。
無性にキャンプがしたくなったのはもしかしたら、自分の記憶の奥深いところにあった幼いころの思い出が、無意識に心と体を動かしていたのかもしれません。
が、実際アウトドアライフを始めてみると色々と見えてきたものがありました。
まず長女が虫に弱い。(蚊に刺されるだけでかなり腫れる)
基本土曜日は仕事で、祝日も用事が入ったり、天候が悪かったり、なかなか行く時間が取れない。
準備も意外と大変。という事は片付けも大変。
気持ちの良いキャンプ場は遠い。
ということで徐々にキャンプ回数も減り・・・。
せっかく買い揃えたキャンプ道具も使われないまま。
そしてひらめく苦肉の策。それが
アウトドア気分を味わうための庭リフォーム
自分が生業にしているウッドデッキやテラス屋根、目隠しフェンスなどを駆使して、毎日でもキャンプ気分を楽しめる小さなプライベートガーデンを作りました。
庭ができてからは毎朝、毎晩ウッドデッキで過ごしました。
リビングにいたら絶対に感じられない朝の静かな町の空気感と、気持ちよい夜風。
庭と共にある上質な暮らし方をもっと世の中に広めたいという想い。
そして自分が生業としているエクステリア業。
これらが一本の線でつながりました。
グランプガーデン誕生の瞬間です。
まだまだ始まったばかりのグランプガーデン。
庭の楽しみ方をどんどん発信して、世の中の暮らしをもっともっとワクワク楽しいものにしていきたいと企んでいます!